「美紀ちゃん、おいで」
銀河さんの声で、うつむいていた顔を上げる。
「!」
銀河さんが、両手を広げて私を見ていた。
「オジサンがギューッてしてあげるから、おいで」
これも、冗談だってことくらいわかってる。
ふとマッキーを見ると、視線がバチッと合った。
険しい顔で私と銀河さんを見比べるマッキー。
…女の子に、体をべたべた触られながら。
私の中で、何かが切れた。
マッキーが見てる中で、私が銀河さんに抱き着いた。
驚いて、銀河さんが目を見開いていたのが見えた。
銀河さんは、少ししてから私の背中に腕を回してくれた。
マッキーだって、少しは味わえばいいんだ!好きな人が、他の人に触られるのが、どんな気持ちかって!



