「あ、やっぱり美紀ちゃんだ!」
私のこと、知ってる…?
「俺、小金井銀河!博斗の友達なんだ」
それを聞いて、私は驚いた。
「よろしくね、美紀ちゃん」
そう言って、銀河さんは私の右手を握る。
マッキーの、友達!
こんな優しそうな男の人が、マッキーの友達なんだ!
マッキーと正反対な男子だし、第一、マッキーって友達いたんだね…。
なんてひどいことを考えてると、銀河さんが口を開いた。
「美紀ちゃん、ホント可愛いねぇ。ね、博斗なんかやめて俺にしない?」
軽いことを言う、銀河さん。軽そうな人には見えないけど、目は「冗談だ」って言ってる。
冗談ってわかってても、顔が微熱を帯びていく。



