「襲われてんじゃねェよ」 救世主が口を開く。 「…ごめん、なさい…」 マッキーは私の腕を掴んだまま、 「俺の名前勝手に呼んでんじゃねェよ」 ぶっきらぼうに言う。 「…ごめんなさい」 私が言うと、私に背中を向けたままマッキーがため息をついた。 「…忘れられねェ」 マッキーの言いたいことがわかって、 「私も」 私も言った。 私の言葉に、マッキーが振り向く。