でも今は、クラス一――ううん、学年で一番かっこいいって言われている龍二を見ても、色あせて見えた。 …あぁ、そうか。 私は、あの日からずっと―――。 あの日、私を助けてくれた救世主に――キスを奪ったあの救世主に心を奪われてたんだ。 あの日を境に、私の世界はあの人一色に染まってたんだ。 出会った瞬間に私は 恋に落ちていたんだね――