そんな私に、マッキーは眉間に皺をよせ、私の腕を掴む手に力を込めた。

 それでも、荷物をまとめることをやめない私に嫌気がさしたのか、マッキーは部屋を出て行った。

◆◇◆◇

 飛行機に乗りながら、私はずっと考えていた。

 マッキーとのことを。

 これから、どうするのか。

 花梨さんのあんな話や、彼女の気持ちを痛いほど受け止めた後で、それでも私は今まで通りにマッキーと付き合っていける自信がなかった。

「…別れよう…」

 そっと呟いた。

 私は、マッキーと別れることを決め込んだ。

 思い出してみれば、今日は私とマッキーが付き合い始めて一か月の記念だった。

 一か月前はマッキーにドキドキしていたのに、今ではズキズキしていた…。