ホテルに戻った後、私たちはソファに座り込んだ。

「…疲れたぁー」

「……俺もー」

 一休みしてから、ルームサービスで軽く夕食を済ませた。

「風呂。入ってくれば?」

「あひぃっ!?」

 『風呂』という単語に、思わず反応してしまった。

 マッキーがクスッと笑った。

「…今、エロいこと想像しただろ」

「ぜ、全然!!」

 私が手をばたつかせると、マッキーは「はいはい」とでも言いたげにまた笑った。

 私の目が、泳いでるところは見逃してほしい…。

 私はマッキーのにやけた視線から逃れたくて、さっさと風呂場に駆け込んだ。