「俺…お前に飽きられたかと思ってすげぇ怖かった」

 マッキーがボソッと呟いた。

 抱きしめられていて、顔は見えないけど、弱々しい声で言われて、これが本当にY高校を仕切っていると有名な真木博斗なのかなって思うと面白おかしかった。

 こんな弱々しい一面を見れるのは、私だけがいいな。

「飽きるわけないっ!私、ただ遊びたくて…」

 私はマッキーの背中に腕を回した。マッキーのことしか眼中になくて、人目を気にすることをすっかり忘れていた。

「…別れるとか、言うなよ…」

 それを聞いて、マッキーって私のこと本当に大事にしてくれてるってことがよくわかって。

 それがとても嬉しかった。

「マッキー、大好きだよ」

 私はそっと囁いた。

 マッキーはそれに満足したのか、

「さて、遊ぶか」

 そう言った。