そっとマッキーの顔色を窺えば、眉間に皺を寄せて龍二を睨みつけていた。

「龍二、ありがと」

 龍二の言葉は、私に責任を背負わせないためだってわかってたから、私はお礼を言った。

 …え?なんでわかったかって?女の勘だよ。

「うん。じゃあな」

 龍二は爽やかに手を振って、校舎へ戻って行った。

 マッキーは龍二の姿が見えなくなってから、

「言っとくけどな…どんなことがあってもお前を守るのは俺だけだからな。あんな奴にだけは守られるなよ?」

 そう言って、フェンスの奥へ姿を消した。