月曜日、もう一人の仲間に作戦を教えるため、昼休みに私たちは屋上に来ていた。

「なかなか来ないわねぇ」

 琴美が腕を組みながら。

 私に至っては、琴美が誰を呼んだのかわからないから屋上に来る人がいてもそれが仲間なのか否か、見極められない。

 そのとき、ドアが開いた。また昼寝組かな?なんて思ってると、

「あ、龍二ぃ~!こっちこっち!!」

 琴美が叫んだ。屋上に来たのは、龍二だった。

「お、琴美、美紀」

 龍二がやってくる。

「遅かったじゃない」

「いろいろあってさ。で、作戦って?」

 龍二がさりげなく話題を逸らした。