二度寝しようと服を着直してベッドに戻ったところで、携帯電話がロックを奏でた。

「うひゃっ」

 思わず飛び上がってから、これが琴美からの電話だと気付いた。

『もしもし美紀!?』

 私が声を発する前に甲高い声が叫んだ。

『あの後どうなったの!?ねぇねぇ!!』

 朝っぱらからハイテンションだなぁ…。

 目を閉じると、目を輝かせている琴美の顔が浮かぶ。

「なんかね…付き合うことになった…かも」

 私は昨日のことを思い出しながら答える。

『え!!それ、どゆこと!?今から美紀の家行くから、詳しく聞かせて!!』

 それだけ言って琴美は電話を切った。

「…着替えよ」

 私は二度寝を諦めた。