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 ピピピピピピピ

 部屋中に響く電子音に急かされ、私は飛び起きた。

「夢っ!?」

 大声で叫びながら。

 暫くベッドに座っていると、昨日の出来事が思い出されていった。

 マッキーに告白されたこと

 マッキーと付き合い始めたこと

 だけど、どうやって戻ってきたのかという点がわからない。

 私、いつの間に帰ってきたんだろう?というか、本当にアレは現実だったの?

 夢だったんじゃないかって思いながら私はベッドを出て、服を脱いだ。

 鏡の中の私の首筋には、赤い点がくっきりとついている。この点が、昨日のことが夢じゃないと私に教えてくれる。

 …どうしよ…。これ、どうやったら隠せるかなぁ?

 なんて考えてから、今日は土曜日だったことを思い出した。