俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋



 マッキーは私の腕を引っ張ったまま黙々と歩き続けた。

 マッキーが掴んでる部分が微熱を帯びている。

「…マッキー、どこ行くの?」

 私が聞くとマッキーはしばらく無言だった。

「ねぇ?」

「俺ん家」

 マッキーがあっさり答える。今、どんなこと考えながらそんなあっさり答えたわけ!?

「い、家!?嫌だよ!」

 私が言うと、マッキーは歩くのをやめた。目的地変更?なんて考えた直後。

 背中にマッキーの腕が回された。ギュッと固く閉じてしまった目を開ける。私はマッキーの胸の中にいた。

 マッキーの規則正しい命の音が聞こえてくる。

「今、エロい想像でもした?」

 低い声で質問された。

 顔を上げると、マッキーが魅惑的な笑みを浮かべている。