「マッキー!」
勇気を振り絞ってマッキーを呼んだ。マッキーが振り返る。
振り向いた顔に、さっきまでとは違う表情が浮かんだ。
「おせぇよ」
マッキーはそう言って、女の子を押しのけて私に近づいてきた。
「俺がどんなけ待ったと思ってんだよ」
そう言って、私の腕を掴む。
「わりぃな、俺カノジョいるから」
そう言って、私の腕を掴んで歩き出す。嘘だってわかっててもすごく嬉しい。
ドキドキする。これって、重症かもしんない。
「行くぞ」
固まってる女の子たちを半分申し訳ない気持ち、半分勝ったって気持ちで見てから私はマッキーの隣に並んだ。



