マッキーの声は少し不機嫌そうだった。

 Y高校を見ると、マッキーもこっちを見ていた。

 怖くなって私は、制服のシャツの裾をギュッと握りしめた。

「な、なんでもないってばっ!」

 私はブチッと電話を切った。

 汚い私をマッキーに見られたくなくて、私は屋上を飛び出した。

 どうして私は、マッキーが他の女の子といるところを見てあんな気持ちになってしまったんだろう。

 どうしてマッキーの電話を切ってしまったんだろう。

 頭の中を疑問符が埋め尽くす。

 どうにもならない…。

 保健室に行こうかと考えたけど、教室に戻ることに決めた。