「美紀、しっかりね!」 「頑張りなよ?」 皆が声をかけてくる。 この場にいづらいと感じるのは私だけ…。 「ちょ、ちょっと外行ってくる!」 私は教室から逃げ出した。 「「美紀!?」」 皆の声が追ってくる。私は逃げるように屋上へ向かった。 屋上のフェンスにもたれて私はグランドを見下ろした。 ひんやりした空気が頬を撫でていく。 「はぁ…はぁ…」 私は呼吸を整えながら、何気なく空を見上げた。