しばらく雅とお喋りしているとお母さんが呼びに来た。
「ご飯出来たよー。」
「はーい。雅、行こ。」
「おげ。」
リビングに行くと、テーブルには雅が好きな具だくさん鍋がグツグツと音を立てていた。
…うん、確かに寒いからいいかも。
「「いただきまーす。」」
私と雅は先に食べ始める。
「部屋の暖房つけてきたの?」
後から来たお母さんが言った。
「当たり前じゃん。雅も居るし私寒がりだし。…分かってるんだし、つけといてくれたっていいじゃん。」
「タイマーセットすればよかったんでしょ。」
「……はいはいそーですね。」
「やっばうまっ!」
「あらそう?雅ちゃんほんとに美味しそうに食べてくれるから嬉しいわ。」
もー雅は空気読めないんだかなんなんだか…。
雅とお母さんが楽しそうにお喋りをしているのを横目に私は黙々と鍋の中身を消費した。