一通り一気に説明する。


「へぇ〜、そうか〜。そんなことが〜。」


と、雅はニヤニヤとしている。


「よし楓。」


「やだ。」


「まだ何も言ってない!」


「予感がした。」


「酷い!」


隣で騒ぐ雅を横目にミルクティーを一口飲む。


「…ありがと、雅。」


「へ?今なんと?」


「何も言ってないよ〜。それより今日さ、家泊まりにおいでよ!明日休みだし。」


「マジで!楓ん家学校から近いからめっちゃ嬉しいんだけど。」


何回もガッツポーズをする雅。


「明日学校なん?」


「ん〜…補習?ってか、なんで楓は補習に呼ばれないの!?」


「えっと…。」


まずい。


これをバラすとからかわれる、絶対。


「まぁ、少しだけ家でやってた…。」


「むぅ〜…。納得いかん。家で勉強しないって言ってたじゃん。」


「言っ…………たね、うん。」


ホントの事教えろ〜!とうるさい雅。


私は今日くれば分かるからとだけ言って雅を引っ張った。