「初めて会ったのはたぶん私が中学校入学する前の春休み…だからあっちは高校入学する前の春休みだね。」


「そんな前から!?なんで中1んときあいつと付き合ったんじゃ!」


「だから自覚してなかったんだってば!もー。」


いつも余計に何か言うんだから…。


「はいはい。で、続きは?」


話中断させたの雅でしょうに。


「私は少年団に遊びに行ってて、帰ってきたら祥弥含み何人かが家で遊んでたんだよ。

兄ちゃんと部屋一緒で物が仕切りのようなもんだったから、まぁ少し離れてゲームしてたんだ。

でもさ、楽しそうな笑い声聞いてたら見たくなるじゃん?んで、ちらっと見た訳よ。

んしたら、祥弥が私の方見ててバッチシ目が合ったんだよ。私びっくりしてちょっとフリーズしちゃってたら、祥弥が私に手を振りましたと。

ますますびっくりしてパッと顔背けたら、兄ちゃんに『顔逸らされちゃった』って言ってて悪いかな?って思ってまた見たらまた目が合って手を振ったから振り返したんよ。

んしたら笑ってくれまして。

まぁ、今考えれば多分その時ですわ。」