「はいはいお前らそこまでー。」
と祥弥の声がかかって女性たちは非難の声を上げた。
「黒澤ー、こんな可愛い彼女なんで紹介してくんないのよー。」
「そーだそーだ!」
「あのなぁ…。紹介するも何も、ついこの間だ。付き合ったの。」
「えぇっ!?そうなの!?」
「そう。」
私は頷くだけ。
何故ならばBecause、とても混乱しているからだ。
そのあと絡まれ続け、雅からそろそろしゅーごーというメールをもらうまで逃げられなかった。
車に戻ると既に雅と大和君もお母さんも居た。
「…楓、なんか疲れてる?」
「うん。さっきまで絶賛混乱中だった。」
「なにがあったし。」
いやいや笑い事じゃないのよ雅。
「俺の大学の友達に絡まれてた。」
「成程。」
「質問攻めってあれを言うんだね。」
会ってもいいけど出来ればもう質問攻めは勘弁してほしい。
そのあと私の家に帰って荷物を取ってから各自帰っていった。