「…で、文句は言うけど食べるのな。」


「うん。」


偶然空いてるベンチを見つけて、そこに座って私は買ってくれた林檎飴を食べていた。


祥弥はさっきのお兄さんに貰った缶コーヒーを飲んでいる。


「あれ、祥弥じゃん!」


…祥弥のご友人と遭遇。


えー…。


大人数で男女か。


「なんだ、今年は一緒に行けねぇってこーゆーことかよ。」


1人が私を見て言った。


目が合ってしまったのでとりあえず軽く頭を下げる。


「あれ、もしかして年下?」


「あぁ。俺のバイト先の目の前の高校の子だよ。3つ下。」


ご友人の男子達は祥弥に群がり、何故か私は女性に囲まれていた。


ど、どどどどどうしよう。


「こんな可愛い年下の彼女が居るなんてなんで黒澤教えてくんなかったんだろー!」


「貴女名前は?」


「紀野楓です…。」


「楓ちゃんかー!ねぇねぇ、祥弥とはいつから?どこで知り合ったの!?」


「し、知り合ったのは私の家です。兄ちゃ…兄の友達で……。」


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