「今年もあと10分で終わるねー。」


そばも食べ終わって皆でテレビを眺める。


雅が言うまで時計なんて気にしていなかったが確かにあと10分しかない。


「…いろいろあった12月でした。」


「そうだねー。」


「楓がようやくぼっちじゃなくなった12月でした。」


「雅うるさい。」


「俺もぼっちじゃなくなった12月。ねー?楓。」


「祥弥もうるさい。」


「きた、楓のツンデレ。」


「う、うるさい!」


「楓顔赤いよ?」


「雅蹴るよ?」


「痛い痛い!もう蹴ってる!」


「はい、お茶ー。」


…空気読んでお母さん。


まぁでも、お母さんのお茶発言で一旦静まったからよしとしよう。


うん。


「…あと1分。」


時計を見ると23時59分。


私達はじっと時計を見つめてた。


カチッと針が動いて、日付が変わる。


「「「「あけましておめでとう!!!!」」」」