『好きだよ』



そのあとは、話を切り替えて雅と大和君の惚気になった。


くそぅ……。


「じゃ、またねー。」


「じゃねー。」


雅達と別れて家に向かって歩く。


あぁ、今年は家族とクリスマスか。


まだクリスマスじゃないけど。


冬休み入ったし、インドア派の私は大晦日まであんまり外に行かないだろうな。


コンビニに年賀状用のハガキを買いに行く程度か。


あとは、マンガとかパソコンと仲良しこよしだろうな。


そう考えながら歩いていると何故か学校の前。


…そういえば学校の前通るんだっけ。


学校はどうでもいいや。


………祥弥居るかな。


足は自然と祥弥がバイトしてる向かいのコンビニに向かっていた。


中には入らないけど、覗くだけ。


あぁ、私ってばストーカーみたいじゃん。


コンビニの中を覗くと丁度真正面のおにぎりとかの補充をしていた。


…覗くだけって思ったけど、声かけてこようかな…。


思い切って中に入ろうとして、足が止まった。


隣に、私服の女の人が居たからだ。


…あらら?


まさか彼女?