お泊りの日から数日。


街中はクリスマス一色。


当然のことながら、ショッピングモールには家族やカップルが増える訳です。


ぼっちである私としてはあまり来たくないショッピングモールですが、来てます。


えぇ、もちろん雅と。


「…ねぇ、帰りたいんだけど駄目?」


「駄目。レッツショッピング!」


「はぁ…………。」


いやね、買い物できるのは嬉しいの。


お父さんもクリスマス近いからってプレゼント代わりに大目にお小遣いくれたし。


欲しい服も靴もあったから嬉しいの。


でもね、ぼっちの私にショッピングモールはきつい。


まぁそうは言っても、ショッピングモールにこないと買い物はできないから雅と来るのはいいとする。


問題は、雅の彼氏の大和(ヤマト)君が居るってところだ。


完全にお邪魔虫じゃね、私。


「いやいやだって雅は大和君居るし…。」


「大和は荷物持ちで参加してくれてるからいいの!気にすんな!」


「待て待て、その発言駄目でしょ!大和君涙目!」


「え?気にすんな!」


「気にしろぉーーー!そして大和君も何か言いなさい!」


「いやぁ、雅が楽しければそれでいいから。」


…駄目だこの人。


雅の事甘やかしてる…。


いや、完全に尻にしかれてる……。