「ここにパジャマとか置いてくからねー!」


洗濯機の上に置いてドア越しに中に声を掛ける。


「おぉ、サンキューな。」


よし、戻ろう。


「なぁ楓。」


「な、なに?」


「…いや、いいや。」


「なによ?気になるじゃん。」


「いいって。そこじゃ冷えるだろ。特に冷え症なんだからもう足先冷たくなってんじゃねーの?」


そう指摘されて思わず足先に触れる。


………冷たくなってる。


「…なってる。」


「だろ?だから部屋戻ってからでいいよ。大した用事じゃないしな。」


「そう?なら戻る。」


「おう、体あっためとけよ~。」


「うん。」


…わー………。


やばい、心臓バクバクいってるし。


絶対顔も赤い筈だ。


こんなんで部屋戻ったら雅に茶々入れられそうだけど、ここにもいらんない。


…しょうがない、部屋に戻ろう。