「ふーん、へぇー……そう。」
「何よ雅。」
相変わらずニヤニヤしてる雅。
「もう早く付きa「おいこら。」えー。」
「えーじゃない。分かったじゃん?祥弥は私の事妹としか見てないよ。」
「そんな事ないと思うけどなぁ。」
…どこをどう見たらそう思えるんだろうか。
私はスクバから数学の教科書とノートを取り出す。
普段は置き勉だから持ち帰って来ないのだが、今日はこれがあったので持ち帰って来たのだ。
「…雅が数学持ち帰って来てる…。」
「いや流石に補習前に少しは勉強しなきゃと思ったわ。楓だって。」
「私はカテキョがあるから持ち帰って来てるし。」
「他も?」
「んな訳ないじゃん。」
「ですよねー。」
「準備出来ましたかねー?」
「「のわっ!?」」
いつの間にか戻って来ていた祥弥が毛布に包まって会話に紛れていた。
「急に出てくんなし。」
「急じゃねーし。さぁ、続きをやろうか。はよ教科書開けて。」
暖房がガンガン効いてる部屋で毛布に包まるとかどんだけ寒がりなんすか。
私的にもたぶん雅的にも多分あったまったから、ヒーターを消した。

