「かえでーっ!楓!」


「どったの、雅。またイケメンがー、とか?」


「何故バレたし…。」


「大体雅が急いで私呼ぶ時ってそんなんじゃんか。」


樫野雅(カシノ ミヤビ)は、中学時代からの親友だ。


バカな私達は偏差値の低い高校に2人して進学。


中学時代から2人でふざけた事してたけど、それは女子高生になった今でも変わらない。


雅はメンクイではないけどカッコイイものが好き。


だからちょっとでもカッコイイ人や物があるとすぐに写メしたりとか、こうして私に報告に来る。


「あぁー、まぁ楓は興味ないかもねー。」


と、ニヤニヤ笑う雅。


「楓はあの人一筋だもんねー?」


「ちょ、雅!」


「いやー、私は嬉しいんよ。マンガの中の男の子ぐらいしかカッコイイなんて言わなかった楓が片思い…。」


「わわーっ!!言うな!」