「おはよ!」
「おはよー!」

七瀬 遥。
この高校に入学してから1週間がたった。
1週間前は静かだった教室も少しずつざわつき始めた。

「ねぇ、遥。今日部活見学しない?」

"高井 絢香"

私が1番最初に仲良くなった友達。

「いいよ!何部に興味ある感じ?」
「うーん、バレー部かなぁ?」
「中学のときやってたとか?」
「そうなんだよねー」

バレー部かぁ…
私には縁がなさそうだな(笑)

「遥は見るとしたらなに見るの?」
「私だったらバド部かなぁ?」
「元バド?」
「ん。そうだよー」

"バド部"かぁ…
高校までバドも楽しいけどねー

「まっ、体育館いくか!」
「うん!」


ーーー
ーーーー
ーーーーー


バコンッ
ダンダン
バンッ

様々な音が広い体育館に響き渡る。

「広ーい」
「すごいねー」

バスケ部、バレー部、バド部が活発に活動している。

「私はバレー部いってくるね!」
「んじゃ、私はバド部みてくる!」
「はーい!」

バンッ、バシッ、

バド部懐かしいなぁ…!

「あれ?見学?」

「はっ、はい」

知らない女の子が話しかけてきた。
バド部の先輩かな?

「私、野田歌音だよ!バド部員」
「歌音先輩ですね!」
「いいねぇー♪先輩だって」

歌音先輩可愛い!!
うらやましい美貌!

「見学してってね」

「ありがとうございます!」

バシッ、バシッ

シャトルを打つ音が体育館に響きわたる。

「すごいでしょー!特に栗原くん!」

「栗原くん?」

先輩かなぁ?

「あの身長の高い男の子!」

先輩め見てる先をみると背が高い人がいた。
見てる限りクールで強そうだ。

「あの人先輩ですか?」

「ん?1年生だよ?」
「えっ!?」

あれが1年生?
全然見えない…

「遥ちゃんなん組?」
「1組です!」
「じゃあ、同じクラスだよ!栗原くんと」
「えぇー?!」

嘘だぁ!?
全然気づかなかった。

「結構イケメンだよね!」
「そうですよね!」

バドミントン上手いし、顔タイプだし、
好きになってしまいそうだ(笑)

なんか私…
この部活はいったらいいことが
ありそうな気がした。

「私、バド部入ります!」
「ほんとに?やったぁ!」
「楽しそうなので!!」

「じゃあ、明日から来てね♪」
「わかりました!」


この出逢いが大変なことになることは
まだ先の話…。