One Single Color

実は私は昨日、お母さんに買い物を頼まれた時、偶然大森君と会った。

まだ用があったから早めに帰らなくちゃいけなかったんだけど、大森君と喋ってるのが楽しくて、カフェまで行ってしまった。

それもあまりに楽しくて延長しまくり、結局外が暗くなるまで帰らなかった。

大森君はそれを心配してくれたんだ。


「大森君は大丈夫だったの?」


私は心配そうに聞いた。


「ああ、俺んちは別に全然大丈夫」

「そっかぁ、良かった」


大森君の無事を知って、私は心底安心したような顔をした。


「っ、あ、その、」

「?」

「え…と…」


すると大森君は唇を噛みながら黙ってしまった。


「あ、ホームルーム始まっちゃう。またね」

「、ああ、うん」


実は大森君は最近変…。よく話の途中でボーっとしてる…。