「はぁ…」


まさか、ため息で始まる一日が来るなんて思わなかった。

昨日、『あれ』から、すぐに家に帰った。

次の日、学校に行くがどうか悩みに悩んだけど、答えは出なかった。

出ないまま、疲れて寝てしまった。

そして今がその次の日の、朝。私は覚悟を決めた。


「…行くしかないよね」


できることなら、行きたくない。

でも、この日を休んでしまったら、次に学校に行くタイミングがつかめなくなってしまう。

それが怖いので、私は登校の準備を始めた。