君の隣が好きだから


日直の美優がめんどくさそうに言った。


「きり~つ。例。あっざした~。」

『あっざした~。』


みんながバラバラに解散し始める中、大爆笑してる私と向葵の方に何人もの女子の大群が来た。


きっとさっきの掲示板見てた女子達だろう。


「もう。委員長見てたの~!!」

「先に行ってよ~ヽ(´Д`;)ノ」

「向葵ひどいよ~。」


次々と色んな会話が飛び交っている。


向葵と私は苦笑いしながら、みんなに「ゴメン。ゴメン。」と誤ったりして誤魔化していた。


急に美優がふと言ってみた。


ついでに美優は男女平等に接している。面白いし優しいから男女共に人気だ。

美優は私の数少ない『菜月』って読んでくれる友達だ。


「そういえば菜月ってさぁ。掲示板のパス知ってたっけ?」

「あっ!?それ私も思ったぁ。」

「あれ?委員長って知らないっけ?」