君の隣が好きだから


のぞき込むと向葵は、【うん。だよね~うちもそう思うわぁ(笑)でもさぁ】と書いて、止まった。


「ねぇ。菜月これ見てたことみんなに言ってもいい??」

「えっ!?別にいいけど…なんで??」


向葵は微笑んでから、また書き込み出した。


「まぁいいから。いいから~。絶対面白くなるって!!」

「あっそうかも。」

「菜月もわかってきたねぇ(笑)」

「送信っと。書き込み終わり~。」


向葵がそう言った瞬間、クラスの半分以上の人がバッと振り返ってきた。


数人が「マジで~」とか「ウッソ~」とか言ってて、面白かった。

でも1番ビックリしたのが、藤堂くんとしゃべっていた田中くんがすごく大きい声で「マジかよ!!」ってでっかい声で言ってたことだった。


あと藤堂くんが真っ赤な顔してたから、密かに可愛いなと思ってしまった。


みんなの反応が面白くて、向葵と顔見合わせて大笑いしていたら、ちょうどよく授業終了のチャイムがなった。