車内恋愛 ~8両目の王子様~



―ドクン。ドクン。



どうしよう、

こんなこと、今までに無かったのに..。




ドアの側に立っている制服の男の子から目が離せない。



ほんの少し長めの黒い髪。

少しキリッとした綺麗な瞳。


背は私よりも低いかもしれない。



でも、私の瞳に映るその男の子は





完璧に、王子様。