しばらく、私だけ時が止まってしまったみたいだった。 私だけの世界が止まっていた。 はず、なのに。 バチッ。 「あわっ」 王子様と目が合ってしまい、私は慌てて前を向いた。 止まっていた世界が動き出した。 ――ドキ、ドキ 「っ」 どうしよう。 心臓がっ。