車内恋愛 ~8両目の王子様~



しばらく、私だけ時が止まってしまったみたいだった。



私だけの世界が止まっていた。





はず、なのに。



バチッ。


「あわっ」


王子様と目が合ってしまい、私は慌てて前を向いた。



止まっていた世界が動き出した。




――ドキ、ドキ


「っ」



どうしよう。


心臓がっ。