車内恋愛 ~8両目の王子様~



「わ...」



いつも乗っている車両は、階段を降りてすぐにある車両だからか、いつも座る席は1つも空いていない。


だけど、この8両目には座れる席が多々あって、なんとなく幸せな気持ちになった。


たったそれだけのことだけど、今までと景色が凄く違って見えた。





「ふふ~」


ご機嫌に窓側の席に座って電車の出発を待っていた、




その時。―――――