――ピピピピッ


「んぅー..」



目覚ましを手探りで止め、また寝ようとしていたその時。





「わっ!!起きなきゃ!!!!」



パッと頭の中に王子様が浮かんだ。

あの、電車の中の景色。




王子様とまた会えるかもしれない。そんな淡い希望を持って急いで準備をした私はすぐに家を出た。




歩いて駅まで向かい、


駅に着いて時計を見ると、まだ電車さえ着ていなかった。



7時27分発の電車なのに、今、7時15分。




「早すぎた..かな。」