「で、どんな人なの?その、王子様って。」 「あのね!同じ車両で、少し見ただけなんだけど!ほんっとにかっこいいの! もう、あれは完璧に王子様!電車に時間ギリギリで入ってきて!で、もう!携帯触ってる姿まで王子様!」 あのお喋り好きな美保が話に割り込んでこれないほど、私は夢中でお喋りを続けてしまっていた。 「あらーー..」 一通り話終わると、美保が大きな目をぱちくりさせて私を見ている。 「え、ど、どしたの?美保っ」 「いや、楓が男のことでこんなに目を輝かせるなんて信じられなくて..」