車内恋愛 ~8両目の王子様~



「で、どんな人なの?その、王子様って。」


「あのね!同じ車両で、少し見ただけなんだけど!ほんっとにかっこいいの!

もう、あれは完璧に王子様!電車に時間ギリギリで入ってきて!で、もう!携帯触ってる姿まで王子様!」



あのお喋り好きな美保が話に割り込んでこれないほど、私は夢中でお喋りを続けてしまっていた。





「あらーー..」


一通り話終わると、美保が大きな目をぱちくりさせて私を見ている。


「え、ど、どしたの?美保っ」



「いや、楓が男のことでこんなに目を輝かせるなんて信じられなくて..」