「悠、もしかして結愛って……」
俺が悠を見て言うと、悠は頷きながら言った。
「結愛は喘息持ちなんだよ。」
「やっぱり……何で言わないんだよ。」
だいぶ落ち着いた結愛は、下を向いたまま言った。
「………だって……蓮次くんと…1on1がしたかったから……」
「え……」
悠と俺は顔を見合わせて、また結愛を見た。
「言ったら……1on1できないと…思ったから…黙ってたの……」
「……だけどなぁ、こんなことにならないようにもう少し加減しろよ。一番よくわかってるのは結愛自身なんだからさ。」
「……ごめんなさい…」
まぁ、何事もなくて良かったけどと言って、悠が結愛の頭を撫でた。
「あんまり無理はすんなよ。」
「……ごめんなさい、悠くん…蓮次くんも…」
「レジ、結愛の背中擦ってくれてありがとな。」
「いや、俺は別に……」


