「結愛!?」 結愛が床に膝をついて、ぜーぜーと苦しそうに肩で息をしていた。 「結愛、大丈夫か!?」 「ぜー…ぜー…はっ、はぁ…だ、だいじょ…」 そう言いながら少し笑うけど、全然大丈夫じゃねぇ。 余程苦しいのか、涙目だ。 「とりあえず、ゆっくり呼吸して。」 結愛の背中を擦りながら言うと、コクンと頷いてゆっくりと呼吸をしはじめた。 「結愛!!!!」 颯汰が悠を連れて来た。 悠は結愛を見るなり大きく叫んで、駆け寄って来た。 「はぁ…はぁ……悠、くん…」