昼過ぎの5時間目の授業が終わって、うつ伏せていた顔を上げる。 ………あー、完全に寝てた… 黒板には内容のわからない言葉がびっしりと並んでいた。 …あの先生は授業を進めんのが早いんだよ。 ちょんちょん… 少し控え目に、俺の肩を誰かが叩いた。 「ん……?」 振り返ると、ノートを持った結愛が立っていた。