「桐谷 蓮次!!!!」 耳を疑った。 は?俺が? もう1人の……副部長? 「おーい、レジくーん?」 「な、何で……叶多とか悠の方が副部長に向いてるんじゃないですか?」 口数だって少ないし、愛想だっていいわけじゃない。 人の上に立つのだって得意じゃないし、ましてや部員をまとめるなんて……副部長だから、部長ほど大変ではないかもしれないけど…… 「どうして、俺を……?」 それが、正直な疑問だった。