「あ……そうか。」
「そうだったね~、忘れてたよ~。」
「ほら、言うぞ?」
「はーい!!!!」

返事をしたダイ先輩に笑いかけて、勇大先輩は続けた。

「新、バスケ部部長は……安田 芽生!!!!」

目を見開いて驚くヤス先輩の背中を、ダイ先輩がバシッと叩いた。

「ほら、返事しなさいよ、ヤス!!」
「え、ぼ、僕?」
「そうよ。何だかんだみんなのことをちゃんと見て、やる気にさせるの上手でしょ?」
「う……でも……」
「大丈夫!!!!ヤスには俺もミズキも、1年だっているんだからさ!!!!」
「んで、副部長は飯田 大輔ね?」
「ええええ!!!!?」
「う、うるさいよ、ダイちゃん……」

副部長に任命されたダイ先輩も大きな声で叫んで目を見開いた。