第4クォーター開始
桜花は俺達にシュートをさせる余裕をくれない。
くそっ……
全く隙がない。
行く手行く手を阻まれる。
どこか、どこか通れるルートは……!!
「左斜め前ー!!!!走って、蓮次くーん!!!!」
第1クォーターの時と同じように結愛の声が聞こえた。
左斜め前に目を向ける。
俺が走ってる位置は結愛達からもよく見える場所で、結愛が言った通り俺一人くらいなら走り抜けられるルートが見えた。
「行け、レジ!!!!」
勇大先輩の声を背に、俺は更に加速した。
何人も行く手を阻んでくるが、先輩達や悠が道をつくってくれる。


