「あ……!!」 コートの横に目を向けると、桜花の点数が三坂の点よりも一点上回っていた。 「やられたな……」 「まだまだ余裕、ってことですか。」 監督と都子先輩は何とも言えないような表情を浮かべている。 インターハイに、手の届く距離まで近づいてるのに。 目の前に立ちはだかる壁を越えなきゃいけないんだ…… 桜花コールの歓声が増す中、何も言えないで立ち尽くしているあたしの隣で、すうっと大きく息を吸う音が聞こえた。