隣のマネージャーさん。



「あ、俺等今日スーパーに寄ってから帰るから‼︎」

颯汰はそう言って爽ちゃんの手を引きながら分かれ道の右の道に進んだ。

「そうか、気をつけて帰れよ。」
「おう、サンキュー!!みんなも気をつけてなー!!」
「颯汰、爽ちゃんまたなー!!」
「また明日なー!!」
「バイバーイ‼︎」
「みんな、バイバーイ!!」

手を振る2人に俺達も手を振り返しながら互いに歩いて行った。

「じゃあ、俺達もここで。」
「あぁ、またな。」
「2人とも、気をつけてね。」
「ありがとう、結愛。お前等も気をつけてな。」

しばらく歩いて、悠と結愛とも分かれた。

「何か、一気に静かになったなー。」
「……そうだな。」

珍しく、俺と叶多の2人で帰り道を歩く。

いつもは颯汰や爽ちゃんもいるし、叶多はあまり俺等と一緒に帰ったりしないから、2人きりで帰るのは初めてだった。

「初めてだな、レジと2人で帰るとか。」
「あぁ、そうだな。」
「レジって、颯汰達と帰る時もそんな感じ?」
「まぁ、そうだな……」

叶多は俺の顔を見て笑うと、

「なぁ、ちょっと寄り道してかない?」

と言って、公園を指さした。

「あぁ、いいけど。」

そう答えると、叶多はまたニコッと笑った。