隣のマネージャーさん。



試合を見ていると、どこのバスケ部も同じくらいの実力だということがわかった。

ただ、片方にない部分が勝ちか負けかを左右するような形の試合が多いように思えた。

だけどその中でも圧倒的に強かったのは、桜花と栄徳だった。

やっぱり強豪校だし、チームの雰囲気とかメンバーの体格とか……

「さすが強豪校…他とは違うなぁ…」

でもウチのメンバーだって体格は負けてないし、雰囲気も悪くない。

きっと、順調に勝てるはず!!

「あれ…あ、やっぱり、瞬ちゃんだ‼︎」

桜花の試合中、メンバーチェンジでコートに入った1人だけ飛び抜けて背が高くて柔らかい雰囲気の人。

「瞬ちゃんだぁ…変わらないなぁ〜。」

プレーには磨きがかかっていて、やっぱりバスケが上手かった。

もちろん、桜花が圧勝。

息をするのも忘れるくらい、無駄のない動きに高いシュート率。

鳥肌がたった。

メンバーでもないのに、わくわくしてきた。

「そろそろ戻ろう。」

試合30分前くらいなり、私はみんなのもとへ向かった。