隣のマネージャーさん。



「だから、ヤス落ち着けって!!」
「はぁ!?あんな神経がいかれてる奴相手に落ち着けって無理でしょ!!人としておかしい、腐ってる、人間じゃねぇよ!!」
「いや、だから落ち着けって…」

ヤス先輩が完全に壊れた。

ダイ先輩も困った様子でいると、ピタッとヤス先輩の動きが止まった。

「ヤス、ダイ。アイツには負けられねぇんだろ?」
「「はい。」」

勇大先輩がニコッと笑って、2人の肩に手を置いた。

「絶対比良賀に勝たなきゃいけないのは、俺達だって同じなんだ。だからヤス、怒りは試合で爆発させろ!!」
「……はい!!」

試合前に一試合始まっちゃったけど、一度停戦になったわけだし、みんなのやる気にも火がついたみたいだった。

何よりも、ヤス先輩はダイ先輩が大事な親友っていうのがみんなに伝わったから。

試合前に、三坂高校バスケ部の絆が深まった気がした。