隣のマネージャーさん。



「あははは‼︎お前等の絆は素晴らしいもんだな!!あれは事故だったんだから、しょうがないだろ?」
「…成田!!」
「んな睨むなって。ダイが庇ってくれなかったら俺の方が大怪我してたんだぜ?」
「ふざけんな!!だからってダイちゃんが……」
「ヤス!!もういいから!!」

強く言ったダイ先輩は、キッと成田さんを強い瞳で見た。

「ヤス、俺等が成田達に試合で勝てばいい話だろ?」
「……ダイちゃん…」
「ダイのその強い瞳、嫌いだったなー。まぁ、俺は比良賀だから初戦で三坂と当たるし。絶対に負けねぇからな。」

フッと冷たく笑って、成田さんはあたし達にペコッとお辞儀をして去って行った。

「むーかーつーくー!!」

ヤス先輩はそう叫んでアスファルトの地面を蹴りあげた。

まさか、ヤス先輩のこんな姿を見る日がくるとは思ってもいなかった。