隣のマネージャーさん。



「アイツ等元気ねー。」
「美姫先輩もそう思いますか?」
「あはは‼︎いいことじゃない、みんな緊張してるよりも場が和むんじゃない?それに、レジの緊張もいくらか緩んだんじゃないかしら?」

ニコッと笑った美姫先輩と同じように、蓮次くん達を見る。

あ、本当だ。

「ちょっとちょっと、私も仲間に入れなさいよ。」
「あれ、ミーコ先輩は勇大先輩の隣にいなくていいんですかー?」
「ミズキ、あんたの顔説得力ないわよ。」
「別に、説得なんてしてませーん‼︎」
「もう、ああ言ったらこう言うんだから。ねぇ、結愛?」
「ふふ、楽しそうでいいですね。」

あたしがそう言ってクスクスと笑うと、先輩達も笑った。

「試合前に緊張感のない奴等だなー!!」
「ダイちゃんだって、人のこと言えないくせに〜。」
「ははっ!!そうだな!!ってか、一番緊張してるのって、颯汰じゃね?」
「何で颯汰くんが緊張してるんだろうね〜?」
「まぁ、いいんじゃねぇ?いい体験だろ!!」
「先輩…丸聞こえっすよ!!」
「きゃ〜、颯汰くんが怒った〜。」
「あはは!!ヤス、棒読みすぎるだろう!!」
「……もっとうるさい奴等が騒ぎ始めたわね。」

溜め息混じりに美姫先輩が苦笑して言った。