「3年生って…やっぱりすごいね。」
「そうだな。あー、俺も選抜メンバーに入って、先輩達と試合したかったなー…」
残念そうに笑って言った悠くんは、先輩達の後ろ姿を見てもう一度笑った。
「なっ、レジ‼︎」
「……は?」
「聞いてないし…って、もしかしてレジ緊張してる?」
「……別に…」
いつもより落ち着かない様子の蓮次くんの顔を悠くんが覗き込むと、蓮次くんはフイッと顔を背けた。
「やめとけ、悠。そんなに問い詰めたらレジ泣くぞ。」
笑ってからかうように言った叶多くん。
いやいや…それ言ったら睨まれますよ?
「……叶多…お前、いい度胸してるな?あ?」
睨むどころの問題じゃなかった……
少し後ろで、叶多くんの悲鳴が聞こえる。
「ねぇ、悠くん……って、笑ってるし…」
2人のやり取りを見て、何故か大爆笑の悠くん。
それのどこが面白いのか、双子のあたしでもさすがにわからないよ……


