隣のマネージャーさん。



「はい、蓮次くん‼︎」

結愛がニコニコと笑って俺にもお守りをくれた。

「…ありがとな。」
「ふふ、良かった。」

そう言って爽ちゃんにもお守りじゃなかったけど、マスコットみたいなものを渡していた。

嬉しそうに目をキラキラさせた爽ちゃんは、しばらくの間ずっとそのマスコットを見つめていた。

「明日、頑張りましょうね!!」
「もうー、結愛は可愛いなぁ!!」
「ちょっと、タク先輩結愛に抱きつかないで下さい‼︎」
「悠くんの過保護〜‼︎」
「……タクが抱きつくと結愛に悪い影響を与える。」

酷い!!とか叫んで言い合う先輩達の近くにいた結愛がこっちに移動してきて、クスクスと笑った。

「あんなに言い合ってて、明日大丈夫かな?」
「大丈夫だろ、いつものことだし。」

俺も笑って言うと、結愛もまた笑った。

それから少し経って、全員がそれぞれの帰路についた。



「明日から予選か…」